呼吸する木の家

夏に1週間家を空けていました。玄関を開けたときの少しひんやりとした空気、驚きでした。
空気の流れを作り、呼吸する素材を組み合わせて実現する快適な木の住まい。

床下換気

dodaipa

木材は、きちんと乾燥した木材を使いますが、基礎からの湿気は土台に影響します。
家は換気がとても重要です。換気の悪い家は、傷みやすく、人にも良いことはありません。
木の家では、床下換気として土台パッキンを採用し、基礎と土台の間に空間を作り、土台を守ります。
この土台パッキンは、家の全周囲から換気ができるため、湿気のこもりを低くおさえることができます。
基礎部分と土台(木)の間に見える、黒い部分が土台パッキンです。

断熱材にも呼吸を求めて  -デコスドライ工法-decos

新聞紙をリサイクルして作ったセルロースファイバーの断熱材、「デコス(木質繊維系断熱材)
湿気をも調節してくれるうえに、自然素材のため安全です。
写真のように、シートとシートの間にデコスを吹きつけます。触った感じは、パンパンです。
壁も天井も床下もデコスを吹きつけました。
湿気と断熱、さらに防音の効果もあります。
窓を閉めてしまうと、本当に静かです。

 

内装材は無垢材と塗り壁を基本に

naiso

  • 床は無垢の杉板

写真の材料はは杉材で、燻煙熱処理(スモーク)された木材です。熱と煙を利用して乾燥と木材の狂いを軽減します。スモークにも、木材のみを使用する徹底ぶりの「キオクくん」という製品です。歩いた感じはとても柔らかく、あまり冷たさも感じません。

  • 調湿性の高い桐

天井や収納場所の壁に桐材を使っています。
桐は桐ダンスにも使われているように、とても調湿性が高く内装材には適しておりますが、柔らかいためあまり手の触れることのない天井に使用しています。また、ウォークインクローゼットや押し入れ、パントリーなど保管場所に最適です。

  • 自然素材の壁

壁には漆喰や珪藻土を使っています。施工写真は、西洋漆喰(スペイン漆喰レビスタンプ)です。
漆喰も調湿性に優れている材料で、合成樹脂を含まないため埃も付きにくい素材です。塗り方次第で、色々な表情が生まれます。ランダムに塗ると、照明の効果で陰影ができとても素敵です。
珪藻土、漆喰(西洋漆喰、高千穂シラス)それぞれ違った良さがあります。

呼吸する材料を適材適所に使い、夏の蒸し暑い日でも、室内の湿度は50%~60%程度を保っています。

石灰が主成分のため、カビや細菌を寄せ付けにくく、ホルムアルデヒドを分解する作用もあることから、化学物質過敏症やアレルギー性疾患の方にもお薦めできる壁材です。

参考資料(スペイン漆喰レビスタンプパンフレットより)

壁紙 レビスタンプ
平均吸湿量 14.0g/m2 125.0g/m2
平均放湿量 5.0g/m2 119.0g/m2

吸放湿試験結果(JISA6906に基づく)

窓で自然な風を通す

窓を家の立地や環境に合わせて、風が通りぬけるようにしています。また、樹脂サッシや、アルミ樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラスを採用し、熱の出入りを軽減し断熱性を高めています。